- 2012-06-05 (火) 0:15
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古川国家戦略担当大臣の音頭で清酒・焼酎の酒蔵再生を国家プロジェクトとして
推進していくことが決まったようです。これは追い風?
内容を抜粋すると酒蔵は地域活性化の要であり、町の中心的存在になっている。
観光資源にもなり、特に外国人は日本文化に関心が高く酒蔵は人気が高い。
政府で酒蔵の再生支援と海外への日本酒の普及促進にバックアップしていくというもの。
私は講演する機会があるたびに言い続けているのですが、地酒蔵は絶滅危惧酒になれ。
地域で唯一になれば人は放っておかない。絶滅寸前になると必ず保護が始まる。
日本のトキや中国のパンダ、ガラパゴスのゾウガメなどなど。ぎりぎりまで耐えると
最低限生きていくだけの市場はまた生まれてくるのです。
まさにこの具現化を政府がやろうとしています。良い意味で日本酒もここまで
来たかと。終焉を迎える直前で国が国酒である日本酒・焼酎を守ろうとしている。
こうなると国の支援で目一杯儲ける策略蔵も出てくるでしょう。
しかしそんな蔵は所詮一過性で長い目で見ると必ず滅びます。
国の支援で得られるお客はおそらく自府県外が対象になる。
地酒の基本は地元でどれだけ支えてもらえるか。これにつきます。
こう書くと大阪のような大消費地にある酒蔵は良いが、地方はそうはいかない。外へ
出て行かざるを得ないと言われます。コレも本来間違った考え方で地元の
市場が小さいなら会社の規模をそれに合わせればいいのです。欲を出して大きく
するから無理が生じるのです。自分の身の丈は地域に合わせていくもの。これが地酒です。
だから地方中堅蔵は大変だと思う。地元市場規模以上に酒を造り過ぎてしまったから。
東京や大阪など大市場へ無理をして売り込みにいかないといけない。それでも足りないので
海外に展開する。いつまでこんなことを続けるのでしょうね。行く末は見えてきます。
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