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2012-11

『クローズアップ現代』を見て

今日のNHK『クローズアップ現代』で伝統的歴史建造物の保存について
報じられていた。つい先日もニュースで流れたが大阪市内で一番古い渡辺邸
(淀川区)が相続税が払えなく不動産会社に売り渡され取り壊された。
この家は江戸時代初期に建造された非常に価値のある家だったが指定文化財
になったのが昔だったため当時の規制では転売が簡単にできる条件だった
ようです。敷地面積が800坪もあり淀川区という都会に立地していることから
するとかなりの固定資産税も払わされるだろうし個人で維持していくのは
簡単じゃなかったと思う。でもそこをなんとか近隣住民も関心をもって
建物保存を訴えることをもっと早くやっていればひょっとすると手段があった
かもしれない。すべて手遅れ状態で保存運動が始まったのが不運だったと感じる。
うちの旧店舗も江戸末期の建築で築150年以上の古い建物。ちょうど指定文化財
にするべく手続きを進めているところです。うちも例にもれず指定を打ったところで
あとの維持管理費をどうやっていくのか。これが一番問題なんです。
うちの場合は向かい側で酒蔵を営んでいるので町づくりの一貫で保存し、
お店も誘致しやすい環境がまだ整っていますが、普通の住宅街にひっそりと
残された歴史建造物というのは行政が思い切って予算をつけて残す以外に
今後もどんどんなくなっていくかと思います。
とくに不動産業者にひとこと言わせてもらうなら同じ日本人として文化意識
もって商いをしてほしい。何でもかんでも金のために取り壊して更地にして
転売するというのでなく、そのまま残すことでさらに付加価値が上がるという
やり方が考えられないのか。私には金の亡者にしか見えないのです。
高度経済成長で日本人は何でもかんでもつぶして造り替えていくのが
当たり前になっていましたが、昨今は日本人の意識に変化が出てきているように
感じます。ヨーロッパのような古いものを残していく意識が他のアジア諸国に
比べて強くなってきていると。対して中国や韓国は順調な経済成長のために
古いものへの関心が低く、ただただ目先の金儲けに奔走していると思う。
いくら経済的にすぐれていても歴史や風土を大切にできない国民は最後に
寂しい思いをすると思います。もっと多くの日本人が気付いていくことを
望んでいます。

 

『仕込み一号無濾過生原酒』がウェブショッピング可能となりました。

先日の初槽式で配りましためでたいご祈祷酒『仕込み一号無濾過生原酒』が
弊社オンラインストアでご購入可能となりました。今季の一番搾りで
アルコール分は20度以上ある濾過をしていないうっすらと澱が入った
こゆ~い生原酒です。下記よりご利用くださいませ。

http://shop.amanosake.com/products/detail.php?product_id=71

SUGIDAMAMOON

夜の酒蔵通り。この風景は来年また。

杉玉展示は本日最終日

昨日、今日と杉玉の展示を行いましたが明日の朝より全撤去。
今度は近隣住宅の玄関先を飾っていきます。
この二日間で多くのカメラマンが訪れシャッターを押されていきました。
町の協働事業を見ていただけたことは情報発信に繋がっていると感じています。
他市の方からは「最近河内長野酒蔵通りが熱い!」というお声をいただくことが
多くなってます。自分たちは毎年やっている町会の交流行事をこなしているだけ
なんですが、世間からは活動的にみえるんでしょうね。
私は積極的に活動している ように見られることが大事で
死んだように静まりかえった町に活気は生まれないと思っています。
住んでいて楽しい町作りを目指し、これからも住民一体の活動を酒蔵を通じて
行っていきたいと思いますので応援していただければ嬉しく思います。
また、一緒に活動してみたい方はお声がけくださいませ。

 

初槽の儀

今季の新酒が搾れましたので初槽の儀を執り行いました。
朝から足場を組んで杉玉を並べ、午後の儀式に備えるのですが
この景観は何回見てもすごいな。40個の杉玉が一列に並ぶような
ところは全国的に見ても珍しい。いや、ここだけかもしれない。

地元町会の方々も大勢集まりだして酒蔵通りがにぎやかに。
そして地元の神社より宮司さんも到着。祝詞をあげていただきます。


最後に新酒で杉玉を清めます。

この杉玉が並ぶ風景は明日まで。
清められた杉玉は29日より近隣住民の玄関先へと飾られていきます。
杉玉のある街並みが完成。

今般の杉玉制作に携わっていただいた方々へ初槽の酒をふるまいました。
アルコール度数の高い無濾過生原酒。一番搾りでまだまだ味は粗いですが
めでたいお酒。今宵ご近所の食卓にはこの酒がたしなまれていると
思うと感無量です。

なお、このお酒と同じお酒を店頭で販売しております。
「槽場の隠し酒」のラベルで容量は720mlで1155円税込となっています。
ネット通販は明日以降準備いたします。今しばらくお待ちを。

おごそかに

蔵の中ではおごそかに新酒を祝い、そして蔵の安全を祈ります。

明日は杉玉の付け替えを行います。町の住民が作った杉玉も新酒で清められる
初槽式を大々的に行います。そして28日まで酒蔵通りに展示され
その後は各玄関先に吊るされます。

新酒搾れました。

今年の一本目が搾れました。まさに新酒です。
明日午後1時半よりり初槽式を行います。見学できますので
よかったらご参加ください。新酒の販売も明日より店頭ではじめます。
まずは本醸造でアルコール度数は20度
容量720ml 1155円から販売いたします。
ご来店お待ちしております。

大阪マラソンにも関わらず

今日は大阪マラソンです。多くの知り合いの方々が参加されました。
ファイスブックみても完走しましたの書き込みが多数。
お天気にも恵まれ最高のマラソン日和だったと思います。
土日を毎週営業していると夏場は暇ですが12月に近づくにつれ
日々ご来店客が増えてきます。ましてお歳暮商戦も始まりました。
しかし、大阪の冬の一大スポーツイベント「大阪マラソン」が開催される
となると交通規制もあり、日曜日の観光目当てのお客様も出にくく
営業面ではよろしくないだろうなと思っていたらお歳暮の地方発送に、
はたまた 今晩の家飲み用に、さらにザックを背負った年配、若者など
思った以上にご来店客があり店頭の生酒がほとんど売り切れ、補充する
ほどでした。特に山歩きや町歩きをされる方はマナーの良い 方が多く
ついつい立ち話にも花が咲きます。
「奥河内」効果がじわりじわりと出てきているなと感じる日でした。

明日は火曜日の初槽式の準備。いよいよ今季の新酒が出てきます。
毎年何気にやっている『酒造り』という稼業。
今年も蔵に棲む酒の神様と脈々と引き継いできたご先祖に感謝し、
生まれてくる子(酒)に手を合わせたいと思います。

モンベル辰野会長と

今日は私が奥河内シーツーサミットに行ってきました。
景品に天野酒吟醸酒を提供させていただいたので表彰式も見学し、
そしてモンベルの辰野会長ともお会いさせていただきました。

辰野会長とお会いするのは2回目。弊社登録文化財が市指定文化財に
格上げされ修復作業が完了したあとの活用法のひとつとしてモンベルにも
加わってもらおうと打診していところです。まだまだ先の話で実現には
ハードルがたくさんありますがひとつずつ乗り越えなんとか
現実味を帯びるように頑張ります。


表彰後の集合写真です。

イオン堺北花田にてギフトコーナー展開中

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