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2012-06
三重の関宿を町並み視察
- 2012-06-29 (金)
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今日は三重県の歴史的景観保存地区である関宿を視察してきました。
高速で1時間半ほどで行けるので午前8時に出発。思った以上に名阪国道が
空いていて早めに到着。時間があるので亀山宿にも様子を見に寄りました。
亀山宿はカラー舗装がされているも町並み自体は大したことはなく、
古い家も今風の家も混在し魅力的なところはありませんでした。そして
再度関宿に戻って役場横の無料駐車場を見つける。駐車場のすぐ
横手には足湯があり、無料で入ることができます。また、無料の民家を
改装した休憩場があちこちにあり、観光客へのおもてなしがなされています。
関宿は直線で全長1.8kmある宿場町でたくさんの歴史建造物の佇まいを見ることができます。
多くの観光バスも入ってくるようですが、長島温泉やなばなの里などの大観光地への
お客の時間調整に寄られることが殆どのため、長時間対流してもらえないのがネック。
よって食事処が規模の割に非常に少ない。ある雑貨店に入って奥さんにお話を
聞きましたがここの観光客だけではどの店も生計が立っていない。
皆働きに出て家を守っている。家の修繕費はどうやって稼いでいるのか
聞いてみると通り沿いの修景には市から7~8割の助成金が出ているようです。
ただし、家中や裏側は一切助成がないとのこと。
昔ながらの人の営みがありますが実情はかなり厳しいようです。
それでも亀山宿と関宿はお隣だが関宿は独立してやっていける
町力があるんだとプライドを持ってやられています。
先般伺った馬籠と妻籠の関係と非常によく似ています。
町に入ってまず思うのは空が綺麗。つまり電柱が一本もないんです。
羨ましいです。この景観なくして修景なんてあり得ない。
見てください。
電柱は地面に埋めていません。すべてこの通りから一本裏側に立てて 各家庭に引いています。
なので通りは無電柱になります。
うちのエリアもこんな風にできないものか?
電線は鬱陶しいです。関電の利便性のために町の景観が潰されています。
金曜日のお昼時、人は殆どいないのでこんな風景が撮れます。
余計な客引きもなくしずかな宿場町です。
これは江戸時代から続く町の鍛冶屋さんですが、4~5年前までやっていました。
十二代目で廃業。今は資料館になっています。
当時の道具がそのまま置いてあり今すぐにでも始められるほど
リアルな資料館です。中では亡くなられた先代が造った包丁が
在庫限りで売られています。なんか悲しいです。このまま是非残してほしいし、
堺の若い職人なんかがここへ行って引き継げないのかなど考えてしまう。
おばあさんのお話はすごく悲しく聞こえました。
総評として、まじめに地元民が保守保存をしているところほど観光だけで
生計を立てることは難しく、かといって他所からの流入者が入ると
商売っ気いっぱいで本来の宿場町の佇まいからはかけ離れてしまう。
非常に難しい問題です。
私はこの町を見たときに最初思ったのはシャープ亀山工場の税金が
あぶく銭のように町に落ちてその潤沢なお金で修景もできるのだと
思っていましたがどうやら地元の古い企業の納税で修景費用を
捻出しているようなコメントも聞けました。
大手資本が入ると地元もやらされている感が湧いてきてまとまりが
なくなります。町を守るのは地元民と地元企業。これは大事な図式です。
新しい電柱が一夜にして
- 2012-06-28 (木)
- 未分類
先日より工事中だった電柱付け替えですが、今日出社すると付け替え分
3本すべてが立っていました。どうやら夜中の間に工事が行われていたようです。
その中の一本がコレ。
屋根を突き破って立てています。本来道路上に立てるべきもの
ですがお隣のお家の駐車場の出入りがしにくくなること、
道幅が狭いので対向車が来たときの渋滞を考えて酒蔵の
屋根の一部を削って敷地に立てることを了承しました。
本当は景観を考えるとこの電柱も無くしてほしかったが
仕方ないです。後は綺麗に直してね。
福島第一原発警戒区域にある酒蔵来社
- 2012-06-28 (木)
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福島県双葉郡双葉町にある冨沢酒造さんが地元の鉄工所の社
ここは福島第一原発から3km圏内で警戒区域にあるため全く
線量が高いからである。震災後一年以上が経ち、他所で酒造業を再開することを
検討中でそれを大阪の鉄工所の社長さんが集まって支援に乗り出した。
鉄工所の技術があれば醸造機械を一から造る技術はあるが実機をみたことがない。
そこで弊社の設備、機械などを見学したいとのこと。
震災後一
話を聞けば聞くほど本当に悲惨な目に合われている。津波の影響を運良く
受けなかったがゆえに原発被害の損害賠償をあてにするもまだ
全然なされていないようである。上記の画像を見ても第1原発の
目と鼻の先に蔵があり、どうにもこうにもやりようがない。
近づけないのですから。我々が普通にできていることに感謝しつつ、
可能な支援は惜しまない。是が非でも再興していただきたいと思うばかりです。
タダでどうぞ。グッタイミングで福島で使っていただくことになりました。
昨日の今日で処分が
人
いや、この出会いは偶然ではなく必然だったんでしょう。
しかもこの道具は先人の蔵人が手作りで造ったモノでおそらく念が入っていたのです。
捨てられることを知って富沢酒造さんをここ大阪へ呼びつけたのではないかと
思います。 明日来ていたら
ということで金銭的支援は貧乏零細企業なのでできませ
同業者として大阪の地から微力ながら今後もご支援させてい
旧店舗のガラクタ撤去作業
- 2012-06-27 (水)
- 未分類
国登録文化財に指定されている旧店舗を市指定文化財に格上げして
もらうよう準備作業を進めています。まずは専門家に入っていただき
建て物としての強度計算や修復の方法などをきっちりと調査してもらう
ことが必要になります。現状では先人が残してきたガラクタが大量に
あり、建物内部をまともに見ることすらできない状況。
そこで従業員全員でガラクタの撤去作業を丸一日掛けて行いました。
出るわ、出るわのガラクタわんさか。私も今まで入ったことのないエリアに
突入し埃まみれになりながら整理しました。
昔の精米機や使わなくなった道具などいろんなものが出てきましたが
金銭的価値のあるものはないのは分かっていましたが、
会社の歴史としての価値のあるものは少しはあるだろうという
期待もむなしくただただ廃棄物ばかりでした。
片付けて思ったことは自分の代で整理できるところは整理する。
これも大きな仕事だと思いました。
訳の分からんガラクタを先人があまりにいい加減に放っておいた
しわ寄せは大きいです。
唯一の収穫は新品の琺瑯看板と一斗瓶、通い樽が出てきたことです。
これはいずれディスプレイに使おうかと思います。
ようやく修景工事が始まる。
- 2012-06-26 (火)
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高野街道酒蔵エリアの修景工事がようやく始まりました。
長かったなぁ。石畳化の話が出て以来何年経ちましたでしょうか。
まずは電柱の付け替えから始まります。本当は電柱は全部抜いてもらって
綺麗さっぱりにしてほしかったのですが、いろいろともめた末、予算が
足りないとかなんとかでできるだけ景観に配慮しての付け替えとなりました。
穴掘りの現場に立ち会ったのですがなんと2メートルくらいの縦穴を
手掘で掘ってます。非常に危険な作業です。しかも地中には
丸い大きな石としゃりしゃりの砂がわんさかと出てきます。
おそらく数千年前はここは川の中だったというのが分かります。
ということは滝畑から大きな川が流れていたということでしょうか。
地層を見ると人間が造った古い建物なんて全然古さの単位が違います。
人の営みなんてちっぽけなものだなと改めて感じました。
ガラパゴスゾウガメ「ロンサムジョージ」死す
- 2012-06-25 (月)
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ガラパゴスゾウガメの中でピンタゾウガメとして唯一生きていた
最後の一匹「ロンサムジョージ」が死にました。これでまた固有種が
地球上から消えていった。人間が上陸し貯蔵食として乱獲され
すでに滅びたと思われていたピンタゾウガメが奇跡的に発見され
今度は人の手で保護されてきたのですが、近縁種との種の保存も試みられるも
上手くいかず悲しい死を遂げました。
私はメディアの取材や講演をするときにも必ずこのゾウガメの生き方を
引き合いに出し、中小零細酒蔵の生き残り戦術はロンサムジョージを
参考にすべしと熱く語ってきました。そのロンサムジョージも100歳で
亡くなってしまいました。といいますのもガラパゴスゾウガメは
草木を食べて水分を蓄える術をもっていて、非常時には一年間も
飲まず食わずで生き延びられ長寿のモノだと300歳以上生きることができます。
老舗会社も非常時に備えて蓄えをもち、どうしようもない苦難は
それを消費しながら命を延ばすということが必要。さらに
地域で絶滅危惧酒になれば周りが固有酒として生き残りを
望んでくれる伝統産業であるということなど非常に参考になる
生き物だったのです。激しい動きはできない地味で温和な草食系。
大きな甲羅を備えてどっしり構える姿。唯一の外敵は人間だが
その人間も味方につけるライフスタイルはまさに
老舗酒蔵のお手本と思いませんか?
私が生きてる間は絶対に死なないと思っていた。いつか会いにいこうと
思っていたので非常に残念でなりません。
長男の誕生日パーティ
- 2012-06-25 (月)
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長男が11歳の誕生日を迎えました。
早いものでおぎゃーと生まれて11年とは信じられない。
子供は知らん間に大きくなりますがまだ11歳ですから
私の現役もあと25年は必要でしょうか。
ということは73歳。ボロボロになるまで働かないと・・・。
ゆっくりできまへんわ。
空き瓶も使いよう
- 2012-06-24 (日)
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廃棄する空き瓶も物によってはつかいものになりますね。
母上がどっからか知らんが蔵の中にあるものを使って飾ってくれてます。
因みにうちの蔵はこんなに傾いてませんのでご安心ください。
魚眼レンズで撮ってます。
秋の「高野街道まつり」にむけて
- 2012-06-22 (金)
- 未分類
10月21日に開催が決まっている「高野街道まつり」において
酒蔵どおりではホコ天にして手作り市を開催することになりました。
今日は企画運営者と打合せ行いましたが出店者数は過去最大の
40店舗以上となりそうです。不確定要素も若干残っていますが
かなりの規模となりそう。雑貨ブースだけでなく、食のブースも
多くご家族で楽しんでいただけるかと思います。
他のエリアではまだ企画が具体的になっていない中、早め早めの
プランニングは余裕をもって準備ができるのでありがたい。
イベントの趣旨も高野街道酒蔵通りの景観保護と町おこし支援とし、
趣旨に賛同いただける出店者を募る予定です。
ご期待くださいね。
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