- 2012-06-25 (月) 21:17
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ガラパゴスゾウガメの中でピンタゾウガメとして唯一生きていた
最後の一匹「ロンサムジョージ」が死にました。これでまた固有種が
地球上から消えていった。人間が上陸し貯蔵食として乱獲され
すでに滅びたと思われていたピンタゾウガメが奇跡的に発見され
今度は人の手で保護されてきたのですが、近縁種との種の保存も試みられるも
上手くいかず悲しい死を遂げました。
私はメディアの取材や講演をするときにも必ずこのゾウガメの生き方を
引き合いに出し、中小零細酒蔵の生き残り戦術はロンサムジョージを
参考にすべしと熱く語ってきました。そのロンサムジョージも100歳で
亡くなってしまいました。といいますのもガラパゴスゾウガメは
草木を食べて水分を蓄える術をもっていて、非常時には一年間も
飲まず食わずで生き延びられ長寿のモノだと300歳以上生きることができます。
老舗会社も非常時に備えて蓄えをもち、どうしようもない苦難は
それを消費しながら命を延ばすということが必要。さらに
地域で絶滅危惧酒になれば周りが固有酒として生き残りを
望んでくれる伝統産業であるということなど非常に参考になる
生き物だったのです。激しい動きはできない地味で温和な草食系。
大きな甲羅を備えてどっしり構える姿。唯一の外敵は人間だが
その人間も味方につけるライフスタイルはまさに
老舗酒蔵のお手本と思いませんか?
私が生きてる間は絶対に死なないと思っていた。いつか会いにいこうと
思っていたので非常に残念でなりません。
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