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老舗の取材を受ける

京都精華大学人文学部の教授がご来店され老舗の地域貢献について取材を受けた。
専門はベンチャー企業の研究らしいがベンチャーは短命が多く、
老舗からのヒントをベンチャーに活かせないかを調査しているらしい。
随分前にDM封書によるアンケート調査があり、そういえばそんなのに答えたかな
というくらいの感覚だった。
そのアンケートの中で事業として一番大切にしていることは?
答え『地域貢献』
この4文字に関心があるようだ。
一般企業における事業の優先度において『地域貢献』というのは殆ど無く、
あっても近所の清掃などごく貧相な内容である。うちの会社のように
事業の一番に『地域貢献』を謳っている会社は珍しい上、老舗ならではの
回答であると言われた。具体的な内容を聞かれたが、
何もいいかっこで書いたわけでなく、今まで酒蔵通りを中心に町おこしや
町民との協働作業などを普通にお話しし、事業目標も市内での販売で
すべて事業が成り立つ規模に落としていく。無理に売りに行かないなど
素のままにお話させてもらった。
結構そんな話に感銘を受けられたようで納得されて帰られた。

机上で語り、学ぶものとは違い私の場合、実経験と現在進行形を
地でゆくので分かり易かったのかもしれない。

でも、ベンチャー企業に老舗の方策は通用しないように思う。
事業拡大、事業繁栄を第一としていて勝ち抜き戦を自ら仕掛けるから。
老舗における生まれた時からの使命、運命、天命からくる
生き様はなかなか一般人には理解してもらえない部分が多い。
なので同じ境遇の者とは非常に話が合う。ベンチャーの人間とは話ができても
心の奥では全く参考にならないので本気で会社の話はできないでいる。
ベンチャーが悪いという意味ではございません。企業の生き方の違いなんです。

コメント:2

Tiger 12-07-07 (土) 7:39

うちは全くベンチャーではありませんが、老舗といえるものでもないし中途半端ですね。
改めて考えてみれば、中途半端な立ち位置の会社としての事業の進め方に収まっているような気がします。

admin 12-07-07 (土) 12:12

何をおっしゃいますか。高い技術力でやっておられるのは私たちから見るとすばらしいと思います。
老舗は一日にしてあらずです。途中経過も乗り越えて老舗になるでしょうからお互い事業継続に頑張りましょうね。
私一人で続けたのでなく、たまたま代々続いている中の一人なだけです。いつ何時終わるかわからないのは皆同じです。

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