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伝建地区「大宇陀」に行く

久々の晴れのお天気予報。

今日は重要伝統的建造物群保存地区「大宇陀」へ視察に行きましたので紹介します。

晴天の日を選ぶのはバイクで行きたかったからです。

やっぱり雨に濡れるのはイヤですから。

朝9時に会社を出発し竹之内街道~R165に乗ってひとっ走りです。

まずは宇陀市役所に行って伝建地区のパンフを入手。市町村合併でお金が

潤沢なのかそれはそれは大変立派な市役所です。地元河内長野市役所がみすぼらしく

見えてしまいます。あんまり立派にすると住民の反感買うのでほどほどがいいと

思いますが・・・案の定この後の町の人たちからボヤキのコメント出てました。

散策の起点は道の駅「大宇陀」が最適と教えて頂いた。

駐輪場にバイクを止めて歩き開始。

足湯

道の駅には足湯あり

今回の写真はすべてHDR(ハイダイナミックレンジ)処理をしています。

コンピュータグラフィック風で迫力のある画像になります。

実際よりもかなり派手に写っていますのでご理解の上、ご覧ください。

宇陀川

町の中を宇陀川が流れていて水路も整備され町中に

水の音が聞こえる。良い雰囲気です。

最初に現れたのが造り酒屋が2軒。

芳村酒造

芳村酒造

久保本家酒造

久保本家酒造店

蔵と蔵が数十メートルしか離れていません。

この田舎町でどう棲み分けているのか。

たぶん、地元の需要以上に他府県への販売が多いのかと思われます。

でないと生き残れないはずです。

こういう歴史的な町並みに酒蔵の風景は実に溶け込みますね。

黒川醤油

少し歩くと老舗の黒川醤油店があり、お店に入っていくと中を見せてくれました。

醤油屋の奥さん

醤油醸造店の奥様

お決まりの地元住民との会話でねほりはほり。

創業は120年でうちは新参者とおっしゃってました。

ここのエリアでは400年を超える旧家がたくさんあるので

120年くらいでは全然古くない。かなり歴史のある町というのが分かります。

次の後継者になる息子さんがいるが今は大阪で就職中。

定年後は家を継ぐのでそれまで廃業しないで頑張っといてとか。

早く帰ってきた方がいいのにねとお節介に思ってしまいます。

この地区にも空き屋が出始めていて移住者を募っていますが

都会的な考えの変な人が入ってこないかという心配もあるようです。

ガラスに写る町並み

ガラスに写る古い町並みがまたいいです。セルフ撮りです。

薬屋看板戸袋

ここは薬屋だったようです。昔取引した薬箱の板や看板を

そのまま戸袋の建材に使っています。昔の店化粧ってこんな風に

やっていたとは。遠いところでは九州から薬を仕入れて

いたのがわかります。歴史を感じますね。

薬屋看板

こちらも薬屋さんの看板です。だんじりの屋根を彷彿します。

通りにクロスする路地を見ていくと必ず山が見て取れます。

何か意味があるのでしょうね。

路地裏 (2)

街灯どおり

この感じがいい。

山邊家住宅

奈良県指定文化財の山邊家住宅

おばあさんが一人住んでいるだけで結構傷んでます。

お向かいに立派な分家があるのですがこちらは誰も住んでおらず放置状態。

家は人が住まないとどんどん傷んでいきます。

傷みだすと修繕費用がどんどん膨らむのでさらに放置状態が続き

何れどうしようもなくなる。これ、よくあるパターンです。

そして市が買い取ってギャラリーや観光案内所に利用。

でも本来は人が住み続けて価値のあるものです。

学研教室

学研教室もこの町では洋館風の建物となっています。

終戦直後くらいの年代でしょうか。

裁判所

なんとこの町並みに裁判所がありました。

人の気配がないんです。車も止まっていない。

田舎は争いも少ないってことでしょうか。

路地裏

路地から見た山邊家住宅

牛丼定食

お昼を回ったので黒川醤油店さんで紹介してもらった牛丼屋さんに入りランチタイム。

牛丼定食800円也。味は一般的な牛丼とは違います。

ことこと煮込んだ牛肉がご飯にのっけてありどちらかというと

ハヤシライス風。山椒を掛けて頂きましたがおいしかった~。

伊田さん

「件-kudan-」店主の伊田さんです。

奈良学園前から木~日曜まで車で通って営業されてます。

つまり外部からの移入者です。この町並みが好きでお店を

オープンしていますが毎日営業できるほどの観光客は今は

ないとのこと。お店でいろんなイベントもやられていて町の

起爆剤にもなっているように感じた人です。地元の人たちとの

交流やお付き合いも上手にされています。

で、移入者ならではのお話も伺いました。

まずこの町の住民は田舎だけど考え方が都会的な人が多く洗練されている。

とにかく町で作ったものを町で消費していくだけの人が住まないと

町並みを形成していくことはむずかしい。それこそ張りぼての

テーマパークになってしまってはこの町の良さが潰されてしまう。

日常に必要なお店ができて住みやすくなれば都会に出て行った人も

戻ってくるだろう。ということでした。

冬は雪が多く観光客はほぼゼロ。だが冬の方がこの大宇陀の

良さを感じれる季節であり食べるものもおいしいものいっぱいらしい。

次回、冬の大宇陀も一度来てみようか。

かなり長い間お話し、帰り際に名刺を頂いた。

私のも求められ、お渡しするもただの観光客風を装っていたため、

白々しくしていた自分が恥ずかしかった。

最後に、今回も一人でカメラ片手に歩いていると地元の方が

気さくにお声を掛けてくれます。いいですねこのお招きの精神が。

都会の人ほどこの何気ない会話や出会いに古き良き日本を

感じるのでしょう。実はこれが一番大事なのかもしれません。

ジェンマと町並み

今回の走行距離180kmでした。

さて次はどこに行こうか・・・

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