- 2014-01-22 (水) 23:09
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大阪府酒造組合の酒造講話会と新年懇親会がハービス大阪であり、出席してきました。
昨年、日本酒業界を揺るがした商品表示問題や酒質偽装などについて
再度法令順守と確認事項を皆で確認し合いました。
このような勉強会は毎年行っていますが、やはり疑問に思うことがいろいろ。
たとえばお酒を瓶詰めして一定期間の特殊な熟成貯蔵を行えば
ラベルに刻印する製造年月は出荷する日付で可能。
ところが在庫がなくて、もしそのロットから一本でも出荷したら
残りのロットはすべて 一本目を出荷した日付に合わせないといけない。
腑に落ちん。
同じ詰め口のお酒でもいろんな熟成期間で楽しめる方がマニアにとっては
飲み方に楽しみが出ると思うのですが…
普通酒においてはこの理屈は一切通用せずどれだけ冷蔵で保存しようとも
瓶詰めした日を刻印する義務がある。パック酒のような経済酒という安価な
普通酒もあれば弊社のように麹米に山田錦を使ってパック酒の倍以上もする
高価な普通酒を 造っている蔵もあるのにすべてが安いお酒を基準にした法令になっている。
これはほんの一例。まだまだあります。
いい酒造りと法令とは乖離している。
大手メーカーと中小零細メーカーとの酒造りにおける格差も
原因の一つかと思っています。
日付だけが問題になるなら製造日と出荷日の両方を記入するように
義務化すれば日付問題は解決すると思うのですがその動きも出てこない。
世の中の法律が時代に合わせて法改正があるように酒類業組合法も
時世を踏まえて変えていくことを検討すべき。
おそらく中小零細酒蔵の経営者は同じ意見をお持ちだと思います。
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