- 2010-11-24 (水) 23:03
- 未分類
NHKの人気番組「ためしてガッテン」にて酒粕の効能が大々的に紹介
されていました。酒粕はからだに良いのは知っていましたがあんなに
いろんな効能があるとは知りませんでした。こういった放送の翌日は
店頭に酒粕を買い求めに来られるお客様が多いので明日は酒粕が売れそうな気配です。
素人にもわかりやすく紹介しているのはいいのですが、それはちゃうやろ
という部分もありました。私なりの見解ですが、ひとつだけ言えることは
良いお酒には良い酒粕が出てくる。逆に言うと酒粕を見れば酒のランクが分かるといえます。
最近のお酒は淡麗指向になり酒粕に雑味やうま味
が多く残るようになってきていると番組では紹介していましたが、これは
間違い。本来もろみの段階で味が決まっているので酒粕にうま味が多く残る
搾りをするというのはおかしい。ゆるく搾った方が酒粕にはうま味が残ります。
安い酒は粕歩合を下げるためにせんべい搾りをするのに味がなく、うま味がありません。
もろみ状態で味があるならせんべい搾りしたときにお酒にエキス分も押されて
お酒の味に含まれるのが普通です。安いお酒の酒粕はペラペラで色も悪く
ぬか臭い。きちんと米を磨いて粕歩合の高い圧搾をした酒粕は色も白く
味もおいしい。人の舌は正直でスーバーで売られている大手メーカーの
酒粕に比べ少量生産している地酒メーカーの酒粕はおいしいとどこの蔵元も
品切れをおこしているのが現状です。
酒粕のPRを書いていますが、これは副産物。お酒が売れないと酒は造れない
ので酒粕も出てきません。この現状も皆さん知っておいてください。
お酒も飲んでくださいね。
コメント:0
トラックバック:0
- Trackback URL for this entry
- http://blog.amanosake.com/wp-trackback.php?p=2016
- Listed below are links to weblogs that reference
- NHK「ためしてガッテン」で酒粕が from 婆娑羅な酒蔵繁盛記