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湯浅町の視察 (その1)

伝統的建造物群保存地区に指定されている和歌山湯浅町へ

視察に行ってまいりました。朝8時すぎに自宅を出発し、高速は

乗らず地道をのんびりバイクで走りました。さすがに朝とはいえ

気温28度以上の中を走ると汗だくです。

約2時間ほどで現地に到着しました。

駅と観光案内所の場所がいまいちわからず町でおじさんに声を掛けると

「すぐそこ左!」ってえらく無愛想な返答。

別に怒らんでもええやんと思いながらこのおっちゃん

観光客をどうおもてるんやろ。疑問符モンでした。

後にまた出会うことになろうとはこのときは知るはずもなく・・・

バイクを走らせます。

ここが起点となる湯浅駅に到着。

駅員さんに観光案内所を教えてもらい駐輪場にバイクを

止めさせてもらいました。中に入ると女性職員さんがいたので

町めぐりのアドバイスを聞き、地図とパンフを入手。

特に町並みを勉強したいのでと伝えると観光ボランティアの会長さんを

ご紹介いただいた。名詞を出され、電話をすればいろんなお話を聞けますよとのこと。

早速携帯で連絡を取り、老人憩いの家で待ち合わせとなりました。

この方が観ボラ会長の半邊さんです。

アポなしにも快くご対応いただき感謝です。

町並み保存の苦労話や今後の課題、イベントの成果など

1時間近くいっぱいいっぱいお話を聞かせていただきました。

逆にうちの酒蔵通りの取り組みのお話では感心されていました。

私のような若手(50前のおっさん)?が引っ張っていかないと歴史的な町並みは

廃れていく。年寄りだけでは成り立たないが年寄りがいないと

成り立たない部分もあるという点では意見が一致。

ここは今、商業施設が殆どない。江戸時代には和歌山で第二の人口を

誇る栄えた町であったが今は廃れて人口も毎年200人減がつづき1万3000人。

役場の財政は単年度ではトントン。過去の負債も残っている状況だとか。

現存する江戸から続く商いは老舗醤油蔵くらいであとは麴屋があるくらいです。

みんなどうやって食べているのか聞いてみると江戸時代から続く

産業を継承するところは殆ど無く、住居が当時のまま残っているだけ。

それは裕福だから残ったもの。だから変化や改革をする必要も無く

今まで現存してきた。平成18年に重要伝統的建造物群保存地区に

指定されてからは建物の改築には規制が掛けられるものの屋根と

外観部分については8割が補助されるとのこと。8割?すごいなこれは。

とはいえ、年間に手を入れる建物は5~6軒であり予算が決まっているようである。


交番も町並みにマッチしています。

指定エリアはかなり広いですが、残念なのは保存地区とは似つかない

今風の派手なお家もあちらこちらに建っていて町の景観を損ねています。

愛馬と町並み。
電柱、電線が残念です。保存地区に電線を引くときは景観を第一に考えるよう
法律化すべきです。もっといい仕事してください、関電さん。

上を見上げると電柱、電線が縦横無尽に引かれているのもマイナスです。

これも徐々に修景されていく計画は出ているようですが。

この手の古い町並みには指定を受けると町の外部から観光客を狙った

商売目的の流入者が入ってくるものですが、まだ人の流れが

できていないのか地元民が賃貸に出さないのか全然お店がない。

おしゃれなカフェやお土産店も殆ど無く、その点は観光客の満足度を

下げているように感じた。富田林の寺内町も同じ保存地区であるが昨今は

若者経営者のお店が多数進出してきて徐々に商業面での

にぎやかさが出てきているところは湯浅町と大きな違いかもしれない。

半邊さんのお話では、文化庁も商業面での活性化については厳しく

要求してこないらしい。町の生業を考えてのことなのか。

とにかく今の町並みを保存することに全力投球らしいが、

私の考えてとしてはいくら修復、修繕補助金が出るにせよ

持ち出しがあるわけでそれを貯蓄や財産で取り崩していくのは

長い目で見て続かないのではないか。

自分の持ち物は自分で稼いで直していくという考え方は絶対必要と思う。

と、まぁこんな話をいろいろ。

この後もう少しディープな湯浅を散策しましたので

続きは明日のブログで!

 

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