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湯浅町の視察(その2)

先日からの続きです。(その2)

観ボラ会長さんとのお話のあと、町に繰り出して麹資料館などを見学。

町のいたるところで玄関先にせいろアートという使い古しの

せいろをケースに改造し、昔使われていた道具などを展示してあります。

これは世帯主が所有していたのものではなく作家が作ったものを

各家々が協力して玄関に設置しています。

ちょうどうちの酒蔵通りで行なっている杉玉みたいなものでしょうか。

こういう視覚効果の強いもので一年中展示されているものは

観光客に訴えかけるものがあり、事業効果があがりやすい。

ついつい見てしまいますね。

次にこのエリアで一番有名な老舗醤油蔵「角長」さんです。

NHK「鶴瓶の家族に乾杯」に出ていた醤油蔵。

江戸時代から続く製法にこだわり大量生産をせずに少量手作りに

こだわっています。それが評価され今では全国区で名前が売れている。

しかし、需要に対する供給不足もなんのその。大量生産には見向きもしません。

いいですね、この蔵の姿勢が。

世の中が変化に富んで時代に合った改革、変革が求められれば求められるほど

その反作用でこういった古めかしく、頑に変わろうとせず同じことだけを

やり続ける企業が評価される時代に突入しました。

ある意味、これは先端企業だと思います。他社が追随できない時間軸を

持っていてそこを強みに磨きまくる。これぞ老舗の向こうところ。

うちも同じ路線を目指したいものです。

ちょうど7代目にあたる息子さんがお店番をされていたので一緒にパシャリ。

お客様にも媚びないところが自信のあらわれですね。頼もしいです。

角長店舗の向かい側には職人蔵という資料館があります。

昔の醸造用品などがそのまま展示されていてお店の方にいえば

見せてもらいます。ここを曲がって漁師の町並み浜町通りを散策。

なにやらあちらこちらにしらす丼の幟が立っています。

湯浅のご当地グルメのようです。漁業の町でもあり醤油の町でもある

しらすに搾りたての醤油なんかかけたら旨いだろうな。

と、いうことで地元コテコテの食堂で腹ごしらえです。

ありましたコテコテの食堂。ちょっと旨汚い感じのお店です。

ガラガラと玄関を開けると店主は奥で横になって寝ています。

「ごめんくださいッ」の声に起きてきました。

「いらっしゃーーい」寝起きやん。

よく見るとなんと最初に道を尋ねた無愛想なおじさんでした。

どうやら向こうは気づいてないようだ

「しらす丼ください。」注文。

「暑いね、冷たいお茶か、水か?」「お茶ください。」

ボウルにぬるくなった麦茶が置いてありそれをコップに注ぐ。

そして手も洗わず冷凍庫の氷をワシづかみで投入。

おいおい、手洗ってよ!なんと不衛生な。都会じゃだめよ、おじさん。

冷蔵庫から漬け物とシラスを取り出しこれもそのまま素手で

ご飯に載っけます。最後に刻み海苔をトッピングしてハイ出来上がり。

昔の町並みが残る食堂は店内も昔ながらのようでこれはこれで

良しとする。神経質な人は食べれないかもしれないな。

どうです、このおおざっぱな盛りつけ。これぞ漁師料理だ、の680円。

しらす丼はご自慢のようで先日アズマックスが来て食べていったとか

インターネットで紹介されたとかフェイスブックで口コミがすごいんだとか

見た目と話す内容がかけ離れていておもしろい。意外と新しいことに精通している(失礼)。

私のこともねほりはほりきいてくる。平日にここへくるなんて何の仕事をしてるのかとか

やたらとしつこく聞いてくる。ウソをつく必要も無いので

「大阪の河内長野からバイクで来た。仕事はお酒を造る会社を経営している。」と伝えると

「あんた、呉春か?」「呉春は池田市ですよ」

河内長野やっていうてるのに・・・

おそるべし呉春ブランド、湯浅でも有名じゃ。

他にどんなところに視察にいったのかなど聞く訊く。しらす丼味わえない。

最近、お客さん増えてますかの質問には近年は釣り人客が多く

食堂もにぎわったが今は全然来なくなった。湯浅の町並み観光で人が少しは復活したが

昔ほどではないものの、このご当地グルメ「しらす丼」は起死回生のヒットメニューだそうだ。

まさにシラスドンミクスのようです。

湯浅では11店舗がしらす丼を提供。マップもできあがってます。

このお店はどこかはあえて書きませんがおもろいおじさんの店でした。

しゃべると全然こわくないし最初のあの無愛想は何だったのか。

田舎の気取らない昔ながらのお店でした。繰り返しますが

神経質な方はやめておいた方がいいです。他でもしらす丼は食べれます。

今回もいろんな出会いがあり楽しく勉強になった視察でした。

最後にお土産を買って食後のデザートに麹アイスを食べに

北町ふれあいギャラリーに立ち寄り。

このアイス醤油味です。

帰路は気温35度の来た道を避けて山越えのワイディングを

流して帰着しました。今回の総距離は206km。

皆さんも機会があれば是非湯浅町へ行ってみてください。

落ち着いたいい町ですよ。

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