- 2013-09-14 (土) 21:30
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なんかシリーズ化してきましたが・・・
奈良の重要伝統的建造物群保存地区である五条新町に行ってきました。
来週に入ると秋祭りのお酒の需要期に入り、しばらくはお休みがもらえない。
本当は徳島県の美馬市脇町の重伝建地区に行きたかったが
日帰りではハードな旅となるため近場の五条にしたというわけ。
河内長野からはR310 をひた走り、峠越え40分も走ると五条です。
奈良県に入ると下界に五条の町並みが見下ろせます。
のんびりビッグスクーターとはいえ久々のワインディングで
バイクをバンクさせながらのライディングは若かりし日の
ローリング族を思い出し、センタースタンドが路面に
擦りまくりでカウルにも傷が・・・
あっという間に現地到着。
この一直線に伸びた1kmに渡って残る重伝建地区はすばらしいの一言。
「まちなみ伝承館」には駐輪スペースがあると
教えていただき起点としました。
通りのあちらこちらに「HANARART2013」の暖簾が掛かっています。
どうやら古民家を使った現代アート展をやっている様子。
良いタイミングで訪問できました。16日まで開催とか。
横浜美術大学が五条市と連携しているようで学生さんもたくんさおられました。
せっかくなのですべての展示家屋を見て回ります。
普段は空き家になっているところも有効活用されています。
少し手を入れれば若い子達が借りたくなるような古民家もあり
今回のようなイベントがきっかけとなって再生していくんでしょう。
われわれ地元ではできない取組みをされていて感心します。
ここは唯一の老舗旅館でテレビにもよく出ている山田旅館さん。
玄関入るなり「ようお越しいただきましたぁ!」のお・も・て・な・し。
女将さんと立ち話。それにしてもよくしゃべる奥さんでした。
うちと家紋が一緒なので妙に親近感が沸きます。
幻となった五新鉄道の線路跡。字のごとく五条~新宮までの
路線をつなぐために計画されるも経済情勢の悪化などで
途中で計画中止。その当時のまま橋梁が残っています。
この上、綺麗にして何かに使えないのかとか考えてしまいます。
お年寄りがやっている和菓子屋さん。お昼前にとおりましたがすべて完売。
その後「本日閉店」になっていました。いまいち商売っ気がないが故、
一度食してみたいお店です。
ジオラマを製造販売しているお店もあります。
中に入ると立ち入り禁止の納屋のような場所があり、
数十年全く触っていない時間のとまった展示場になっている。
埃の積もり方で分かる。うちも同じような場所がありますので。
こんな見せ方もあるのかと感心です。
これは徳島の脇町の重伝建地区の特徴となっている「うだつ」というもの。
五条にもごく一部の家に使われていました。
隣の家との防火壁の一種ですが土で作られ非常に費用が掛かることから
家の財力を誇示する建築物です。一夜漬けの知識ですみません。
うだつの上がるヤツとかうだつの上がらないヤツという表現を
よく使いますが出来の良い悪いの例えで語源となっているようです。
国道に出ると、ありゃりゃ、またまた裁判所を発見。先日の宇陀と同じです。
この裁判所は石垣の上に立っています。代官屋敷の跡地だったのでしょうか。
反対側の吉野川へ出ると河川敷が整備されていて吉野の山々が遠くに眺めます。
新町通りから離れて商店どおりまで歩きましたが全くお店がないかなり廃れた状態。
う~ん、ここはちょっと大変な状態。どうするんやろうか。
町歩きもお昼時となりましたので新町通りの小洒落たレストランよりも
地元の人がいくような食堂がないか物色しているとありました!
お好み焼き屋
味の丸福さん。
完全に通りから離れた裏通りなので誰も気付かないような場所にあります。
暖簾をくぐると地元の方ばかり。満席です。
やきそばもおいしそうでしたがミックスお好み焼きをオーダー。
800円也
特にどうのこうのは無いですが普通においしかったですよ。
ここでも地元の人との会話が弾みます。
丸福の奥さんです。ご夫婦でこの道40年とのこと。
子供さんは継がないので自分たちでこのお店は終わり。
常連さん、たくさんいらっしゃるので頑張って続けてくださいと
無責任に言ってしまいました。口でいうのは簡単ですが・・・
カウンター席のお客さんも混じっての雑談で楽しくおいしく
お好み焼きをいただきました。
最後に気になっていた豆乳を使った小倉アイスモナカを
食べに牛乳屋さんに行くことに。
かじったあとの汚い画像でごめんなさい。
もなかの皮はその場でアイスを挟むのでパリッパリでおいしいです。
横にあるのはお酒ではございません。天川村のゴロゴロ水。
サービスでいただきました。
コレって酒粕アイスを持っているうちにもマネできそうな商材です。
イベントでやってみようかな・・・パクリネタも大事な仕事です。
=======最後に所感として======
3年位前にかげろう座というイベントを五条新町で行われていて
視察に来たことがあります。あれから3年経って同じ場所がかなり
整備されて傷んだ小民家も修復されている。ちょうど重伝建保存地区に
指定されたのが3年前なのでそこから劇的に町が綺麗になっているのだと思う。
やっぱりお金なんでしょうか。屋根と玄関周りしか補助金は対象に
なりませんが8割も負担してもらえるとこんなにお綺麗になるのかと。
もともと大昔からの資産家がたくさん住んでいるところだけに
補助金が出ると一気に修繕が進むのでしょうね。
しかもここは町おこしの企画力が山本本家(酒蔵)が中心となって
次から次とアイデアが出ている。見た目が良くなるだけでは町おこしには
ならないということを理解されています。
規模は違えど河内長野からひと山越えたところに参考になるエリアがあるのは
ありがたいこと、良いところ悪いところをじっくり勉強させてもらいます。
追 伸
現代アート展のHANARART2013については一般受けしにくく、
人出が土曜日にも関わらず少ないですね。
田舎に現代アートの集客を掛けるには都会のコアな人々をターゲットにしないと
集まらないと思う。どうやって告知していくのか、宣伝広告も
嵩むのではと思います。
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